Request6.人吸い(ci ver) ページ28
白猫さんリクエスト[人吸いのci]
『ねぇ、今、収録中なんでしょ？』
彼がミュートになったのを見計らってあなたは後ろを振り返り、彼に問う。
あなたは彼の股の間に挟まれ、後ろから抱き締められるようにしてゲーミングチェアに座っていた。
彼がヘッドフォンを外し首に掛けて、あなたの肩に顔を埋める。
「そうやけど、Aさんの匂い嗅ぐの止められへんねんもん……あぁ、癒やしやぁ……」
『マイクが私の声拾ったらどうするのよ』
「何や、声出そうなん？」
彼が声に愉悦を含ませてあなたの耳元に囁く。あなたは動揺を悟られまいとふいっと彼の瞳から視線を外した。
『も、もしもの話よ』
「ふーん」
赤い顔のあなたの考えをすっかり見透かしたような彼のニヤついた声にセンスのある反撃ができない。
彼はふふっ、と笑みを漏らすともう一度あなたの肩口に顔を埋めた。水色の癖毛があなたの項を擽る。
『……それ、っ、こそばゆい。離して』
「嫌や、充電中やねん』
『はぁ〜？』
あなたが思わず声を荒げると、彼はヘッドフォンを装着し、あなたの唇に人差し指を押し付けた。
しぃ、と歯の隙間から空気を逃し、彼はあなたを覆う様にしてキーボードに手を伸ばす。
「すんません、トイレ行ってました。……珍しいって失礼やろ！」
彼のマイクのミュートが解除され、どうやらメンバーと会話しているようだ。
すると、突然彼はキーボードから手を離し、あなたのことを抱き締めた。
彼はマイクに音が入るか入らないかのギリギリのラインを狙って、あなたの頭に、項に、肩口に、顔を埋めて息を吸う。
彼がメンバーと会話している以上、あなたは身動きが取れない。
肌に触れる、彼のカサついた温かい唇の感覚が鋭敏に感じられてしまい、声を出さないことで精一杯だ。
「んふ……Aさん、Aさん」
収録中にも関わらず、彼が笑いを押し殺したような声であなたに囁く。
「収録、俺が最初にミュートした時点で終わっとるから声出してもええんやで？」
『んなっ……！』
彼の唇の端が愉しそうに歪んでいる。意地悪な煌めきが橙色の瞳を駆け回る。
「反応せんよう必死に我慢してるAさん、超かわえかったすよ」
『も、うるさい……！』
彼がくすくすと笑って彼の胸が上下する振動が背中に伝わる。
「ふふ、今日、調子良かったんで、これからAさんの匂い吸いながら収録させてくださいね？」
リクエストありがとうございました！
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緑黄色野菜(プロフ) - キルさん» 喜んで頂けて嬉しいです〜！！書くの凄く楽しくって！リクエストありがとうございました！これからも頑張ります！ (5月11日 6時) (
レス) id: ae06c5e6e2 (このIDを非表示/違反報告)
キル(プロフ) - リクエスト書いてくださりありがとうございました！最高すぎました！想像していたものより何倍もすごくって、かっこいいっっ！！ってなっちゃいました！わたしピンクなのめっちゃ好きなので、めっちゃ嬉しいです！これからも更新応援してます！ (5月10日 23時) (レス) @page37 id: db14baf272 (このIDを非表示/違反報告)
緑黄色野菜(プロフ) - あくのさん» わぁ、ホントですか！？よかったぁ！！ちょっとやりすぎたかなと不安になっていたので喜んで頂けて私も嬉しいです！ (5月3日 17時) (レス) id: ae06c5e6e2 (このIDを非表示/違反報告)
あくの(プロフ) - ドロドロいいですね...！！！ここまで甘いお話書いてくださる方があまりいないのですごくうれしいです！！ (5月3日 13時) (レス) @page33 id: f9355a1561 (このIDを非表示/違反報告)
緑黄色野菜(プロフ) - りずさん» リクエストありがとうございます！可愛いお話だなんて、嬉しくて嬉しくて(照)甘さマックス、挑戦させて頂きます！ (5月1日 0時) (レス) id: ae06c5e6e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緑黄色野菜 | 作成日時：2024年3月25日 0時
